今月のあたま、今まで3年間学校から遠ざかっていた小6の次男が、修学旅行に出発しました。
2泊3日で金沢へ。
ええ、突然です。
ありがたいことに、最近は先生方のご厚意で
週に2回ほど放課後登校を続けていましたが
めったに友達とは合わない状態です。
それが、前の週の金曜日に突然、
旅行の注意事項を確認する時間があるというので、2時間だけ参加し、
出発前日の最終打ち合わせに1時間だけ参加し。
まさかまさかと大人たちがみな半信半疑の中、大雨の早朝に出発しました。

今まで、「ちょっと学校行こうかな〜?」と言っても
やっぱり怖い、と取りやめることが多かった次男。
今回は、兄の「行っといたほうが絶対いいよー」の一言に刺激を受けたのか、「修学旅行だけならいけるかなー?」と言い出しました。
親としては小学校最後の想い出作りの場なので、叶えばラッキー、と。
全力で「行ける!」と信じて用意をしました。
心配なことは潰していこうと、
荷物も行程も、
一つ一つ一緒に確認して万全を期し、
担任の先生とは放課後毎日顔を合わせました。
(3年ぶりだからジャージや体操服、コート、サイズアウトしてるんで全部買いなおしですがー?あと3か月で卒業ですがー?という気持ちが出てきて、自分の器の小ささに苦笑い。夫から、「無駄になってもいいから用意しよう」と言ってもらえてよかった。ありがとう、夫氏。)

先生から「大丈夫、一緒に行こう」と言ってもらえたことが最終的には背中を押してくれたのだと思います。
金曜日に教室に入ってみんなとしおりづくりの作業をした時には、
「思ったよりすんなり馴染めた」
と、ほっとした様子で一歩ずつ近づいて行けました。
とは言え、どれだけの勇気が必要だったか。
「名前は憶えてないけど、顔はわかるー」
「自分より小さかった子に背が追い越されてたー」とか
無邪気に言ってました。
今回の旅行では、これからどうやって生きていくか、親のいない環境でのシミュレーションになる気がしています。
急に合流できなくてもいい。
やっぱり無理ならまた時間をかけてもいい。
ただ、明らかに昨日までとは違う階段を登っているんだなぁ、と、彼を学校に送った帰りに、涙が溢れてきました。
夕飯の時に、次男がいないなんて、いつぶりだろう?
いざとなったら迎えに行くなら、高速で7時間らしい。なんとかがんばれー。
と願いながら、先生方から学校のホームページにどんどんアップされる写真の中に息子の元気な姿を見つけては大喜び。
お!ピースなんてしてるやーーん。✌

そして、3日間何事もなく、集団行動を乗り切って
輝くような笑顔で帰ってきました。
帰りの車の中では、よくもまぁそんなにしゃべるなぁ!というくらい
しゃべり通し。しかも、ちょっといきがったような口調で。
(悪ぶった言葉遣いなんてしてるーーーよきよき(*’▽’)
どれだけ歩いたか、大変だったか、
部屋が暑かったか、などなど
いっぱい話してくれました。
勇気を持って、一歩踏み出せたこと。
それだけでもう充分だし、逆に親の方が勇気をもらいました。
先生方、お友達、周囲の皆さん。
たくさんの方に支えられていることに、
本当にありがたいと思えました。
実は去年、私がHSP/HSCのワンデーセミナーを開催することを偶然知って参加してくれた方のお子さんが、次男のことをいろいろ気にかけてくれてたとのこと。なんだか世界の温かさにジーンとしました。
やっとやっと、スタート地点に立てた気分。
「大丈夫」って思えた日。

帰ってきてからは、また放課後登校に戻ってしまってるけど。
心は晴れ晴れ



人と比べず、あせらず、できることを。
彼の安全領域を広げながら
今日もひとつだけ学習できればいいやと進んでいます。
いつも応援ありがとうございます
