目次
発達検査を受けるまで
前回のつづきです。
⇒前回のブログ(HSCの子供を信じて待つということ)はこちら
検査を受けるまで
学校のカウンセラーの先生のススメもあり、私にとっても次に起こすアクションとして唯一やれそうだった病院の受診。
次男には、「これからの相談をしに行くから、一緒に行こう」と言って8か月間待ちに待った受診です。
学校から紹介してもらった、小児精神科の先生のところを受診しました。
発達障害か、二次障害として精神的に追い詰められている状態なのか。
ネットや書籍で色々調べていて、結果を想定しながらの受診です。
やっと今日で一歩進めるかもしれない!
そんな安堵感に包まれていました。
内診では、お医者さんが息子にいろいろと質問をします。
1日をどのように過ごしているか、好きなもの、嫌いなもの、学校や家庭生活など、他愛のない会話からコミュニケーション能力や様々な情報をくみとり、判断しようとしているようでした。
そのころの息子の状況は、以前に比べたら、かなり元気になってきたものの、学校の話はつらく、
学校の先生が家庭訪問してくれても嫌がって、ちらっとだけ顔を合わせ会釈だけして部屋にこもる状況。
息子は、心を許した人としかなかなか話をしません。はたから見ると、どうしてもコミュニケーションに問題があるように見えます。
聴いているのかどうかわからない、反応が悪い、用事が済めばすぐ立ち去ろうとする。でも、よく見ると小さくうなずいていたり、ちゃんと理解はして反応している。
一般的な、いかにも子供らしい天真爛漫な子、とは真逆です。とても扱いにくいと思います。
でも、わたしから見ると彼の心はよくわかる。もちろん、すべてではないけれど。
ものすごく慎重なのです。「この人の真意は何か?」「攻撃されないか?」「無理難題を言ってこないか?」「ここでYESと言ったら、どんどん次を要求されるのではないか?」つまりは、「信頼できる人か」。
じっと、とにかく観察をしています。
私には、そんな風に読み取れます。
ただ、一般の大人が子供に話しかける場合、まさかそんな風に子供が思っているとは思わないでしょう。
大抵、答えない、黙ったままの息子に対し、無視されているように感じ、どんどん問い詰めるような口調になってきます。
それに対して、息子の表情はどんどん暗く、笑顔は消えていき、目がうつろになります。そして、傍にいる私に「帰りたい」と最初は目で、そのうち声に出して訴えるのです。
質問している大人側は、どんどん子供の集中力がなくなり、目がそれてしまうので、関心を自分に戻そうと声も身振りも大きくなります。あるいは、反応がないように見えるので、無視されているように感じるかもしれません。
まるで、童話の「北風と太陽」みたいだな、と思ってしまうのです。
息子と話していると、こちらが「わかってよー!」と言っている子供のように思えることがあります。
こんなにあなたの事を思っている、こんなに話しかけてコミュニケーションとろうとしている、わかろうとしているのに、その態度は何?と。
案の定、お医者さんからは「来週、発達検査をして様子を見ましょう」とのこと。
そうでしょうね、と後日また今度は検査だけ受けにくることになるのです。