今年度、中2に進級した次男の成長が目覚ましく。今日はそのご報告をします。

まだ完全に不登校の解決?克服?とまではいきませんが、先週1週間、毎日登校。教室にも戻れて改善傾向にあります。
お世話になった方々への現状報告もしたい。まだ見ぬどなたかの何かのヒントになれば嬉しいと思い、シェアします。

実は次男、身長もこの一年で10センチほど伸びて170センチに届こうとしていますが、それだけでなく教室で授業を受けられる時間が増えています。
あんまり頑張りすぎると、またガクンと落ちてしまうのではないか、と周りはハラハラ。
小学校3年生の3学期からなので、かなりの不登校のベテランさん。途中コロナ禍があったとはいえ、ずっと家にいて、誰にも会わないように放課後だけ先生に会いに行くのが精一杯だった小学校時代。
通常の時間には、クラスに入れなかったのに、6年生で修学旅行と卒業式だけは参加できました。
実は中学校に入学した時、ちょうど去年の今頃ですが、入学式から数日はすごく頑張って一人で学校まで通って授業も受けていたんです。
今思えば、中学入学と共に、みんなに追いつきたかった。いろいろやり直したかったんだと思います。ここで取り返すんだと、すごい意気込みでした。
でも、あまりに急に頑張りすぎて、通常授業が本格的にはじまったGW以降には動けなくなってしまい、また行けなくなりました。

それでも小学校の頃と違うのは、自己分析できるようになっていたところ。簡単には諦めなくなったこと。
自分の体調や不安を言葉にできるようになり、自分はどうしたいのか、何がネックになっているのか、大人に相談できるようになってきたこと。
最も成長したと思うのが、どうするのか自分で決めて伝えられるようになったこと。空気に流されず、自分で立てた予定通り進められるようになって来たこと。
今日の予定を立てて、1時間だけ保健室で過ごす、先生に会って帰る、などできるだけ無理せずに学校の敷地内で過ごす時間を増やしていきました。
地道な積み重ねのおかげで、中1の3月にはほぼ毎日保健室登校ができるまでになりました。
このまま教室に入れなくても、頑張ってるし、なんとかなるや、と思っていた矢先。
中2に進級してからというもの、ほぼ休まずに登校するだけでなく、また教室に入れるようになったんです。
クラス替えのタイミングは、環境が変わるのでどうかなー?という周りの心配をよそに、初日からしっかり参加しました。
授業は無理でも、学級活動だけでも参加できたらいい思い出になるし、と思っていましたが
予想以上に参加できて驚いています。
一年生の時に、少しずつオンラインで授業に参加できるようになりました。1日5分でもいいから保健室へできるだけ顔を出して先生と信頼関係を築けたことも安心感を広げられたかも。
毎日の小さな積み重ねが、いつのまにかここまで連れて来てくれたんですね。

毎日の流れはこんな感じです↓
◆ 毎朝保健室に登校してから、今日の予定を決めます。時間はまちまち。
- 出る教科と休む教科
- どこで休むのか(場所と時間)
- 授業内容や準備に不安がないか?
- 不安があればどうするか?
など
保健室の先生や担任の先生、学年の先生、他の先生方もが親身になって不安を取り除いてくださり、
どのタイミングで入るか、チームでサポートしてくださっていることで、少しずつ1日を安心して過ごせるようになったようです。
なにしろ、小学校3年の3学期から授業に参加してなかったので、不安だらけ、わからないことだらけです。
親としては、中身が小学生のまま、いきなり中学生の教室に混じっているような不安を感じていましたが、そこは本人や周りを信頼することしかできない。
お友達の名前も顔もあやふや。授業の用意も「いつも通り」と言われても具体的に何が必要か確証がない。
なので毎日、時間割と持ち物と何をするのかの確認をして教室に入ります。
不安だらけな中、勇気を出して教室に向かう姿に心打たれます。自分だったらこんな勇気はないだろうな。
怖いながらも『教室に行って授業を受けたい』、という夢を叶えている息子を誇りに思います。
しかし、ちょっと心配なのは、頑張ったことをほめるということは、頑張っていない姿を否定することになってやしないか、と。
HSCである子供たちは、人の期待を察して、その気持ちにこたえようとします。親を喜ばせたい、とけなげに頑張ります。
そのままのあなたでいい、と言いつつ
やっぱり学校に行く姿を好ましいと思ってしまうと、表情に出てしまう。
学校に復帰するまでの勉強面での頑張り
中学校の入学前に、必死で小学校の勉強をしていたこと。九九も忘れていたし、コンパスも使ったことがない状態なのに、オンラインで動画を見ながら必死で勉強しはじめていました。
私が教えると(間違った時に表情にいろいろ出てしまうらしい)喧嘩になってしまうので、勉強のサポート先をいろいろ探しました。
家庭教師や個別指導の塾も提案したのですが、帰って来た答えは「塾に行くぐらいなら学校の授業にでたい」でした。びっくり。
ちなみに、病院や転校、フリースクール、地方留学、いろんな可能性も検討したこともあります。
でもどれも、余計なお世話だった。傷ついた彼に「今のままではダメなんだ」という、誤ったメッセージしか送れていなかった。

試行錯誤の結果、相性の良いオンライン講座に出会うことができたおかげで(スタディサプリ)、自分のペースで勉強できるようになりました。今でもぼちぼち自主的に継続しています。
そこまでいくのに、いろいろ試しました。第三者と対話する自信をつけるために動画作成も習ったり。
数学と英語は積み重ねが必要なので、正直厳しいと思っていたのですが、彼なりによく頑張っていると思います。
親が先走って環境を整えようとしても、子ども自身が考えて納得して決めないと意味がないんですね。
できるだけ希望通りに進めるように、支えるのみ。
中学入学前にも、子供と一緒に中学校を訪ねて相談に行きました。
いままでの経過と、これからの意識合わせのためにお時間を取っていただきましたが
これが良かったと思います。
小学校での先生方とのお付き合いのおかげで、どんなタイミングで子供が成長するかわからない、ということは痛感したので。
1人でがんばらず、ありとあらゆる人に頼ろうと。

そして先日いよいよ、ほぼ終日クラスで過ごすことができたんです。
学園祭を除いて、そんなに長い時間、クラスにいられるようになるとは!
みんなと一緒にお昼を食べたり、通常授業を受けられるようになるなんて。
振り返ると、ここ数年息子とずっと一緒にいたので、家に自分だけがいるという環境は、何年振りでしょうか?
毎日送迎はしているので、なんだかずっと慣らし保育期間中のような気もしますが、教室から晴々とした表情で戻ってくる息子の笑顔に癒されます。

子供が自分の意思で、元気に学校に行けるようになったということが、こんなにもありがたく嬉しいことなんだと、まだ信じられない気持ちです。
不登校の定義は、年間30日以上休んでいることだそうです。
思うに毎月3日休んだだけでも、不登校扱いになってしまうんですね。なんだか厳しすぎる気がします。
そう言えば、小学校の頃は、朝の欠席の連絡が親の負担になっていたので、それもしないとお伝えしました。給食費はいつ行けるようになるかわからない、とそのまま払ってしまったのですが、止めれば良かった。
その辺は親の負担も減らしていくと良いと思います。
でも子供の努力は、親が一番見ている。
どんなに辛くても、朝起きられるようになって朝ごはんを作っていたり、年号や単語を覚えたりして頑張っている姿を知っています。
学校に行けても行けなくても、笑顔でいる時間が増えてくれればそれでいい。
勉強とゲームや動画の配分も、全部自分で決めてやっている。自分のご機嫌をとる方法を知っている。
これからどうなるかは誰にもわからないけど、
– 弱音を吐いてもいい。
– 人と一緒じゃなくてもいい。比べなくていい。
– 自分の目標に向かって進んでいけるようになったなんて、もう一生安泰だよ。
なんて思っています。

私自身も子供に、無理をしていた自分の生き方を指摘され(無理して良い人を演じている)、あり方を教えてもらい、弱音を吐いたり人に頼ったりできるようになりました。
自分と向き合うことが大切だとわかっていても
どうしたら良いかわからなかったから、息子と行った病院で私だけカウンセリングを受けることになったり!どうしても仕事をすることも諦めたくなくて起業講座にも通い直して。
たくさんの人に頼りながら、ついに息子とだけでなく、家族、さらには自分と仲良くなれました。
まずは子供たちや夫。家族とちゃんと気持ちを話すこと。ちゃんと人の話を聞くこと。
何が辛くて、どうして欲しいか。私は何がしたいのか。何に悩んでいるのか。
お母さんの笑顔が1番、全部母親の責任、とどこかで思い込んでいて、無理した作り笑いで笑顔を歪ませていたんです。
子供の弱音やマイナスの感情を受け止められなかったのは、弱い自分を認められなかったから。
弱い自分は、幸せになれないと思い込んでいたから。
常に優秀でなければ、勉強したり、身を粉にして誰かに何かを提供し続けなければ、存在価値がないと思い込んでいたから。
ただただ、そのままの自分を受け入れることがずっと怖かった。大したことない自分。嫌われるのが怖い自分。それを認めたくなかった。
子供は鏡。子育ては自分を大人にしてくれるんだなと改めて感じています。
これからも親子ともども、自分らしく生きていくことを目標に毎日を過ごして行こうと思います。

さて、ようやく本当の意味で自分の生き方を、これからの楽しみ方を発信できるようになれそうです。
自分のできること、お客様の望むことのバランスをとりながらお伝えして行きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。