今日は、小4の次男をやっとのことで病院に連れてきた、

発達検査でのことをお話しします。

 

気がのらない息子に、

「何が得意で何が困っているか、確認する検査なんだって。」

「ママだけでは、どうしてもあなたの辛さを軽くしてあげられないから、

一緒に来てくれないかな?」

と言って、当日を迎えました。

 

それまでの経過はこちらをどうぞ。

 

苦節1年。やっとの思いでここまで来たと、感慨深く案内された部屋に入りました。

 

そこには、臨床心理士の女性の方がお1人。

 

息子がその方の前に向き合う形で座り、私は、息子の斜め後方に座りました。

今から、検査の内容を説明してくださるとのことでした。

バラの花

 

「ああ、やっと、何らかの進展があるかも」と、

きっとその時の私はうっすら微笑みすら浮かべていたことでしょう。

 

心理士の方が息子に、「今から、ちょっとしたテストをするんだけども。

何に困っているとか、何がつらいとかありますか?」

 

と尋ねます。

 

息子は、黙って振り返り、首をかしげながら怪訝な顔で私の顔を見ます。

嫌な予感が走ります。(;^ω^)

 

心理士の方が再び、

「君は、何か困っていることがあるから、この病院に来たと思うんだけど…。」

と再び問います。

 

 

すると息子、心理士の方に向かって、

 

「僕は何も困っていません。」

(一呼吸置いて)

 

「困っているのは、お母さんです!」

 

そう言って、私を振り返りました。

雪景色

。。。

 

一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。

 

「何を言っているの?」

きっと、私はハトが豆鉄砲をくらったような(+o+)、

そんな顔をしていたと思います。

 

 

その後、息子は「検査は受けません。受けたくないです。」

と、きっぱりと言い放ちました。

 

そして、私の顔を再び振り返って、「帰ります!」と言ったのです。

その後、心理士さんともお話しして、その日は検査を受けずに

私の心理相談の予約だけ入れて帰ることになったのです。

 

 

ああ、まさか、こんなことになるなんて。

 

言葉を失ってうなだれる私に、息子は何を感じたのか。

帰りの車の中は終始無言でした。

 

(まぁ、しょうがない。こんなに嫌がっているし。。。

そのうち、なにかのタイミングで進むこともあるさ、と)

 

その日は精神的にもつかれたので、早く休みました。

数日後、初めて私だけで病院に心理相談に伺いました。

 

そこでお話ししたのは、今まで息子がどういう経緯をたどってきたか。

生まれてからのこと、乳幼児期のこと、

幼稚園の頃のこと、小学校に入ってからのこと、

学校に行けなくなったころのこと。

いろいろとお話ししました。

 

そして、今まで誰にも話せなかった辛さが堰を切ったようにあふれてきて、

号泣してしまいました。

すると、心理士さんが一言、言ったのです。

 

「お母さん、お一人でお辛かったですね。もしかしたら、息子さんがお母さんのことを、

この病院につないでくれたのかもしれないですね。」

 

ますます涙があふれて、止まりませんでした。

そうか、そうなの?

いや、そうなのだ、と。

一番つらくて苦しんでいたのはわたしだったのか!と。

驚きました。

これから少しずついろいろお話しして、先が見えるといいな、

泣くことで、感情を出すことができて良かった。

 

少しすっきりして、その日は就寝しました。

 

 

翌日のことです。

 

早朝4時頃に、物音と気配で目を覚ましました。すると、

 

え?

え?

何?まぼろし?

\(◎o◎)/!

 

目の前に制服に着替え、ランドセルを背負った次男が

目の前に立っていました。

 

なんなのーーーーーー????

本当に、びっくりしました。

 

ほぼ一年ぶりに、登校の準備を一人でしたと言うのです。

夜中に起きて、一人ですべて用意して、

必要なもの(教科書一式、体操服から、給食着、上履きまで)を用意し、

1人ですっかり着替えまでして。

 

私の前に立っている!!!

驚く私に、

「ママ、今日は学校行くよ。でも、久しぶりだから車で送ってくれる?」

 

と、笑顔で言うのです。

 

こんな奇跡のような日が来るとは思ってもいなかった。

「うんうん、もちろんだよ。まずは朝ごはん食べようね」と

言い終わる頃には、涙があふれて止まりませんでした。

 

rainbow

 

その日は、朝の会から久しぶりに登校することができ、

私も教室の片隅に座らせてもらって、二時間だけですが教室で過ごしました。

 

友達が変わらず駆け寄ってきてくれて、「ひさしぶり」「元気だった?」

などと、まるで夏休み明けのように接してくれていました。

 

ああ、やっと、やっとこの子の日常が戻りそうだ…。

 

行動したことで何かが進んだのかもしれない。

今まで頑張ってきて良かった。。。

今日から少しずつ、学校に慣れていけたらいいな。

溢れる涙をぬぐいながら、ひと時の幸せをかみしめていました。

 

 

それから数日後、突然新型コロナの影響で

休校になるとは、思ってもいませんでしたが…。

(つづく)

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