HSP(人一倍敏感な人)の気質
皆さんは、HSPと聞いてどういうイメージをお持ちですか?
シャイ?
おとなしい?
敏感で傷つきやすい?
実は私、
今年に入ってから、自分が
HSP(Higly Sensitive Person:ひと一倍敏感)であることがわかりました。
いや、概念は以前から知ってたんですよ?でも、、、まったく自分には縁がない。
当てはまらない。一部の繊細な人たちの話だ、と思っていたのですよ。
学校に行けなくなった息子のことが知りたかった
でも、学校に足が向かなくなった小学5年生の次男の様子を観察したり、いろいろ原因を調べたりしているうちに、彼がHSC(Highly Sensitive Child:ひと一倍敏感な子)だと気づきました。
それまでは、原因探しに奮闘し、
いじめられた?なじめない?発達障害?発達グレー?
どうしたら「普通に」学校に行けるか、治るのか、病院に行けばいいのか。
心の傷なのか、癒されれば行けるのか?
療育なのか、フリースクールなのか、私塾なのか、など
そればかり考える日が続きました。
カウンセラーの先生のアドバイス通りに、発達検査を受けるための病院を予約。
診察は8か月後。(苦笑)
当時(小3の2学期終わり)の我が子は
朝起きると「お腹が痛い」「吐き気がする」
がんばって家を出ても「足が痛いから帰ってきた」
登校しても「気分が悪いから保健室で寝ていた」
挙句の果てには、学校から「体調悪いのでお迎えに来てください」と
お電話をいただき、クライアントさんとの打ち合わせも切り上げて迎えに行く日々。
何が原因?
私はどうしたらいい?
子供に聞いても答えは出るはずもなく、かと言って
先生方やスクールカウンセラーの方に相談しても
しっくりくる答えはなく、割り切れず、どうにもうまくいかない。
そうこうするうちに、ある朝、息子は本当にぷっつりと糸が切れたように
静かに涙を流しながら「もう無理」と、小さくつぶやいて
ベッドにそのまま倒れこんだ。
その日以来、登校することを辞めてしまった。
なだめても、励ましても悪くなる一方。
目から力が無くなり、
消えかけたろうそくのように、この子の光が弱くなっている。
学校の話をすると、怒りに満ちた目で、じっと見返す。
私はどうすればいいの?
誰に聞けばいいの?
答がわからない。誰か助けて。
ある日、久しぶりに元気があるように見えたので
学校まで何とか車で連れて行って駐車場に停めたときのことです。
ほっとして一息ついた私に息子が言った言葉は、
「ママは無理やり連れてきたよね。そして、今、ちょっと笑ったでしょう?
僕は降りないよ。」
(え?なに?ほっとしただけなのに?。。。。安心した気持ちが見透かされている)
「わかった。帰ろう」、と言って、あふれる涙をぬぐいながら運転しました。
学校に行けなくなる=彼の将来が真っ暗になる
そんなイメージで閉塞感を感じて、動かずにはいられなかった。
病院に行ったり、(どこも悪くないと言われる)
私自身がカウンセリングを受けたり。
その間、できるだけ学校の話はせず、彼を追い詰めないようにしました。
そんな日々が続く中、さんざん悩んでいたときに、
書店でふと開いた本が、HSPに関する本。
パラパラとめくっていくと、まさに息子と同じ子供の姿が。
何と病気ではなく、神経系の気質。しかも全体の5人に1人は居るらしい!!
学校と言うたくさんの刺激の中で、みんなの期待(特に母親)に応えるために
無理をして疲れ切ってしまった子供には、まず休養が必要。
そうか。うちの子はHSC(ひといちばい敏感な子)なんだ!!
そして、そこからHSCというキーワードを得て
@皆川公美子さんの感性キッズのホームページにたどり着くのです。
HSPを提唱しているアメリカのエレイン・N・アーロン博士のチェックリストには、
子供向け(HSC)だけでなく、大人向け(HSP)もあったので試しにやってみると、
なんと!なんと!!! 私もそうでした。
えー?なぜ??、と混乱しましたよ。
なぜって、私をご存じの方はよくわかると思うのですが。
私はとても外向的で刺激を求めるタイプ。夢は世界一周。
知らない人とも問題なく打ち解けられるし、意見も言うし、学校も大好きだった。
しかも、生まれながらに点々と転校生活。
すみやかに新しい生活になじむことを強制的に鍛えられた。
じっとおとなしくしていて、一人が好きで、
知らない人とのコミュニケーションが苦手な息子とは正反対だと思っていたのです。
そ・れ・が!!!
なんと、HSPの中にも、一部、わたしのような人たちがいる、というではないですか!!!
HSS:(High Sensation Seeking)という、刺激追求型のHSP!!
なんですとー?? 刺激追求型???
全体の6%の少数派だけども、HSPの中に存在するのです。
家が好きで、静かに一人で過ごすことが好きな次男と、
勝ち気で、探検したがり、みんなで騒ぐの大好き、の私が同じHSPだなんて!!
ええ、驚きです。(;^ω^)
「えー?こんなに違う二人が仲間なら、それなら、ほぼほぼみんなHSPなんじゃないか?」
と思ったぐらい。
でも、エレイン・E・アーロン博士の学説によると、
HSPとは、とても敏感な感覚、感受性を生まれながらに持った人たちのことを言い、
神経系の特性であって、約5人に1人なのだそう。(大事な事なので二度引用(笑))
わたしなんてガサツだし、とても敏感なんてほど遠いわー、と思ったのに。
以下、感性キッズの皆川公美子さんのサイトから引用
ですとー!!
全部当てはまりますけど、なにか?(笑)
そういえば、小さいころから理屈っぽくて
先生や親にはかわいくないと思われるだろうなー、と察して
言い方を工夫していた。
それで改めて気づいたのです。
結局、茨城に移住したのも、
もう満員電車は無理、残業も無理、育休から復帰したら管理職、
なんて言われても、もっと無理ーーー泣。
「夫の転職のために。」
「子供を自然豊かなところで育てたい」
なんて言って退職したけど。
何?結局、刺激から身を守っていたのねーーー!!!( ;∀;)
もう限界だったんだー。わたし。
今になって気が付くなんて。(すでに12年経過。)
どんだけ自分にアンテナ向いてなかったんだか。
外側からの刺激ばかり気にしていたのねー。
でもあの時、理由はともあれ、
「動くなら今だ!」という直感には従った。
それは正解だったと、自分をほめてやりたい。
仕事なら何とでもなる。でも動くなら今しかない!
今まで何の疑問も持たずに向上心だけ引っ提げて突っ走ってきたのに、
まさか子供を産む前の自分は、会社を辞めるなんて想像していませんでした。
そして、あの時、直感に従って本当に良かったと、
今しみじみ思うのです。
わたしは、苦手なことを手放して、やっと自分らしい働き方を手に入れた、はずだった。
なのに、また自分の気持ちより人のことを優先した仕事をして疲れ切っていた。
その姿を見た我が子が、察したのかもしれない。
どんどん予定を詰め込み、自分らしさを失う母を無意識に止めてくれたのかもしれない。
それなのに、自分の仕事を邪魔されてる気がして、なんで学校に行ってくれないのかと
心の中で叫びながら、苦しんでいた。
彼の気持ちを理解しようとせず、自分のことばっかりだったな。
それでもやっと。何かつかみかけた気がする。
普通の道にこだわりすぎるのを辞めて、いったん手放してみるのはどうだろう。
これからのHSCの子供たちにどういう道があるか
一緒に探せないだろうか?
お母さんの相談にのるだけでなく、可能性も示せるんじゃないだろうか?
彼はまだ小学生で、これからいっぱい学びたいことがあるのです。
学校という形でなくても、水族館や動物園や図書館や、
最近はじめたのは、一人で大人に混じって運動公園をウオーキングすること。
聴いているほうがつられてしまうような大笑いをしながら、YouTubeを見たり。
真剣にゲームをしながら、心底くつろぐ様子。
今までの世界でも常識でも、決して褒められはしない、息子の姿。
でもね、母はあの怯えた目をしたころの我が子よりも、
今の彼のほうが見ていて本当に安心なのです。ほっこりするんです。
彼は今、とてもとても人生を楽しんでいる。
学校に行けていないことを思い出して、辛いということもある。
でも、大丈夫。彼ならきっと、いつか自分で進む道を決めて羽ばたける。
そう信じてる。
もう、昭和でも平成でもない。
新しい時代が来た。さらに、コロナが時代の変化を加速させている。
世界中どこにいても学べるし、自分らしさを発揮できる可能性が
格段に広がったんだ。
この時代に新しい生き方を、親子ともども見つけて行きたいと思っています。
未来は明るい!!
お知らせ
2020年10月10日(土曜日)
ありがたいことに、私の住む茨城県ひたちなか市に皆川公美子さんをお呼びします。
たくさんのHSPの皆様、HSCちゃんの親御さん、教育関係者にお会いできることを楽しみにしております。