女性起業の成功と失敗とは?

起業にはレベルがある

実は、起業には、ちょっとやってみるレベルのプチ起業から、

個人事業主、いずれは法人設立までいくつかのカタチや段階があります。

冷静に考えれば当たり前なのですが、

「女性起業家」というくくりになると、そのレベルが曖昧になってしまいがちです。

起業のカタチ

例えば、みなさんが「エステをやっている、女性起業家」

と聞いた時、具体的にどういう業態を思い描くでしょうか?

エステを受ける女性
©青石ぽろみ イラストの里

 

例)下の1~3のエステをやっている場合の例をイメージしてみてください。

  1. プチ起業
  2. 個人サロン経営
  3. 法人経営

それぞれ、どのような規模で、売り上げはどれくらい?

1から3に行くにしたがって、事業規模も取引金額も、

もちろん売り上げと経費も多くなっていくと想像がつくと思います。

 

例えば、こんな感じです。

  1. プチ起業:お客様が自宅サロンを訪れ、月に延べ20人に施術(客単価平均@2000円)の売上+イベント参加
  2. 個人サロン経営:お客様が月にのべ30名(客単価@1万円)のエステサロン
  3. 法人経営:エステ部門の人材育成プログラムを構築し、取引先企業20社(1社あたり月@20万円)の教育を受け持つ。従業員5名。

あくまで例ですが。

SNSを使う理由

あなたがまだ1の段階の駆け出しのエステサロン経営者だとしましょう。

起業10年で年商数億の、3の段階の女性経営者が、

SNSに美しいドレスで、高級ホテルに食事に行ったときの写真をアップしていたとします。

 

同じ業界の、いわばライバル(と、あなたが思っているかどうかは別として)

正直、どう思うでしょうか?

ドレスの女性
写真はイメージです(笑)

「わぁ、すてき!」

「うらやましいー、いつか私も」

「はいはい、私には無理だわぁー」

「人に見せびらかすなんて。こんな風にはなりたくないわぁ(笑)」

 

など、人の数だけ受ける印象も感情も変わってきます。

プールの写真

成功している人は、その見せ方や発言にも常に戦略があります。

「高級な場の雰囲気やうれしい気持ちを、読者やファンにもシェアしたい。」

「みんなにもハッピーな気分になってもらいたい。」

「頑張れば、こういう世界があることを知ってもらいたい。」

 

という人もいれば、

 

「私はこういう場所にふさわしい人間なの。あなたも大事に扱ってねー」

「こんな素敵な場所にこれる私は、すごいでしょう?」

「わたしと一緒にいると(同じビジネスをすると)、こんな世界に来れるのよー。」

 

という人もいる。人それぞれ。

 

その投稿の裏にあるもの、その人が何のために投稿したかの意図を理解するには、

知識や経験が必要になるかも。別の角度から見る力。

でも、誰でも経験を積むとだんだん見えてくると思います。

ブランディングとは?

「自分がどう見られたいか」で、

自分という商品をブランディングしていく人も多いです。

 

ブランディングとは、そう、自分や自分のビジネスを「ブランド化」することです。

何を着るか、どんな髪型にするか、表情は?お化粧は?

外見は、手を入れて効果が出やすい部分でもありますね。

 

それだけでなく、立ち居振る舞いや、言い回し、口調、内面の心の在り方、ビジネスの考え方、

などの内面が、すべてにおいて影響します。

 

外見はすぐ変化させられますが、内面は時間がかかりますよね。そして、一生磨いていくものでもあります。

 

顔出ししたくない、目立ちたくない

また、プチ起業を始めたばかりの方に多いのが

「顔出しは無理。」

「自慢しているみたいで、写真をアップしたくない」

とご自身の投稿ができない方もいらっしゃいます。

SNSの投稿を見た人が、否定的な反応をすることを予測してしまうからですかね。

 

私もかつては、自信がなかったので、写真を載せるのが苦手でした。

まぁ、今でも得意ではないですが。

 

でも、それは自意識過剰の部分があるんですけどね。

思っているほど、たくさんの人に見られているわけではなかったり。

 

自分のビジネスを知ってもらうこと

まだ、そこまで「自分の事業をお客様に提供する意義」を見つけられていないんですよね。

「この商品を知らなかったら、お客さんの幸せが遠のいちゃう。一刻も早くお知らせせねば!」

と思えるほどやることも思いも定まれば、恥ずかしいなんて言ってられない。

 

嫌われたくない?

そして、「嫌われたくない」という気持ちからだったりもします。

「いい気になってる」、「えらそうだ」と思われたくない。

 

でも、大丈夫。

どうやら一定の比率で、あなたのことを

好きな人:嫌いな人:どうでもいい人=2:2:6

という人たちが存在するそうです。

 

2:2:6の法則とか、2:8の法則とか言われてますよね。

 

なので、みんなに好かれることも、みんなに嫌われることもありません。

好かれる人には好かれるし、嫌われる人には嫌われる。

ただ、できるだけ好かれる努力をしておいたほうが、良いに越したことはありませんよね。

 

そして、1のプチ起業段階から、3の法人経営へは急にはいきません。

なのに、何もしないで年収2,000万円は欲しい、などと思うだけで

神様にお願いしても、グッズに頼っても何も起こらなくて当たり前。

 

原因と結果の法則、ですね。

 

そして、こんなに苦労したきたから、こんなにお金をかけて勉強したから、と叫んでも

同じくなんにも変化しないのです。

お客様にとって、あなたがどれだけお金を使って苦労してきたとしても、それは関係のない話。

 

結果を出すために

では、どうしたら結果が出せるか?

みなさんはどうお考えになりますか?

 

実は、簡単です。

 

お客様の目の前に、今の困りごとについて解決してくれる

すばらしい商品やサービスを提供しさえすればよいのです。

朝日に向かう人

それができれば、苦労はしないよ!ですよね。

簡単なのになかなか難しい。

私はそれが、ビジネスを学ぶ、ということだと思っています。

 

これをやれば、すぐ結果が出るとか、

即○○○万円ゲット!とか、年収1000万円で素敵な暮らし!とか。

 

そういうのは本当にたくさん目にしますが。

 

中には、長続きしない法則もある気がします。

種まきや水やりをしないで、いきなりそこにある資源を収穫しようとする方法だったり。

ビジネスって、植物が育つのに似ていると思うのです。

堅い種から、水や土を調整して、やっと芽を出し、手をかけて育てていく。

 

それと同じように。

やはり、ビジネスの原理原則を学んで、ひとつひとつ堅実にやりたい。そして、成長していきたい。

自分のビジネスとして長く続けられるよう、しっかり育てていきたい。

しかし、あきらめる理由は毎日のように襲ってきます。

こんなこと続けていいのか?全然お客さんが来ない。と焦ります。

 

相談できる人を持とう

しかし、そんな時こそ誰かに意見を聞けばよいと思います。

信用できる人にちょっと話を聞いてもらう、成功している方に時間をとってもらえるようお願いする。

いわゆるメンターは、数人日ごろから見つけておいたほうが良いですね。

この時、注意すべきは、ママ友にビジネスの話をしないこと(相手が起業している場合は別ですが)。

親愛なる隣人は、あなたが彼女を置いて別のフィールドに移ることを嫌がります。

「それって、本当に大丈夫?」「そこまでしなくていいんじゃない?」「子供がかわいそうじゃない?」

 

相談する相手は、いわゆるメンターと呼ぶにふさわしい人。

社会経験があり、あなたのなろうとする姿に近い人。

そういう方を見つけておきましょう。

相談するメリット

私もありがたいことにご相談いただくことが増えてきたのですが、

セッションの途中に、こちらから指摘する前に、ご自身で問題点だけでなく、

「なんだ、そうだったんだ!」と。解決方法までも気づかれることが多いです。

 

人に話すことで、視点が変わり、客観視できるのでしょうね。

思考だけでなく、一回取り出してみることで俯瞰できるのかもしれません。

 

この学びは、確実に自分のものになります。

悩み、考え、苦しむ。

一見つらく見えるこの過程こそ、成長の機会だと思いますし、

私のような支援者は、そのサポートをしていきたいと思っています。

こちらこそ学ばせていただくことが多いです。

もちろん、行き詰った場合は、いくつかのアイデアをお話ししますが。

それでも、何をとるか、決めるのはご本人です。

 

 

そして、私自身のことをお話しすると、最近気づいたのは、一人ひとり対応していたのでは、追い付かない。

できるだけ多くの主婦に、その方の事情に合わせた学びと支援を提供したい。

そう言っている私自身も、今までは、自信がないという理由で一歩踏み出せずにいましたが

近いうちに「急がば回れの起業塾」(準備中です)を開講しようと決意しました。

ビジネスは、これ、と思って始めてもどんどん変化していきます。

毎日が挑戦であり、新鮮です。おかげさまで楽しく前進させてもらっています。

 

 

あなたが今どの段階にあり、どこを目指すかによって、

当然必要なものも受け取るものも異なってきます。

廃業する理由

起業を志す女性のうち、5年以内に実に9割の人が廃業すると聞きます。

それは、結局は、起業というものが、

◇ご自身の思っていた(想像していた)ものと違う、

◇集客するためにやっていることが空回りしている

◇自分の商品を必要とするお客様にちゃんんと商品を届けられていない

◇本質でない雑多な事で、どんどん時間も神経もすり減ってしまう。

◇一番大切なはずの家族との関係が悪くなってきた

◇がんばっているわりに、全然成果が出ない

などなど。

いろいろな意味で苦しく、続けられなくなってくるからだと思います。

 

起業をあきらめる本当の理由は?

①実は、そうまでして現状を変えたくない=現状維持

②すぐに売り上げが上がると思ったのに、結果が出るまで待てない。=せっかち、成功までのビジョンが無い

③周りの人に言われるとおりにやったのに、努力のわりに結果が出ない=早々にあきらめる(自分で考えていない、本気でない)

④起業に向いていないと自覚する=雇われているほうが向いていると知る、または、他の才能に目覚める

 

などなど。

積極的な理由ならば、人生経験として良いと思うのですが

もし、子供や周りの人や環境のせいにして夢をあきらめたのならば

それは、とてももったいないと思います。

今から起業する、またはこのままではいけないと思っている方へ

人生は一度きり。遅すぎることはないと思います。

やりたいと思ったら、それがはじめ時なのは、いくつになっても同じです。

 

あなたのお客様が、あなたの登場と活躍をきっと待っています。

女性の起業の敵は?

実は、女性の起業の一番の敵は、配偶者とも言われていますが。

私が思うのは、友人や夫、家族よりも「自分自身」。自分自身の思い込み。

 

起業は、「自分らしく生きていくためのツール」です。

 

そして、あなたが志を持ち、よりよい商品を提供したいと努力し続けるならば

あきらめない限り、きっと報われると思うのです。

 

失敗なんてない、うまくいかない方法を発見しただけだ、あきらめることこそ、失敗である

という言葉もありますよね。

まったく同感です。

 

できない理由、辞める理由はどれだけでも思いつきます。

結局はやりたくなかったんですね。

 

行き詰ったら、

「どうやったらうまくいくのか、どうカタチにしていったらいいのか」をぜひ

考えてほしいと思います。

たくさんのブログ記事、書籍、SNS投稿などがありますので、参考にされることも大事でしょう。

 

しかし、最終的に一番自分の気持ちを知っているのは自分自身です。

何のために起業するのか、何をお客様に提供したいのか。その先の未来は?5年後、10年後は?

起業はつまり、今までの雇われたり、お願いされたりする仕事ではなく、

自分の人生を生きる、どういうことに自分の時間や命を使うのかを決めることだと思っています。

 

私の場合は、

「女性の笑顔は、世界を救う。一人でも多くの女性に、自分が生きていくためのオリジナルの商品をつくり

経済的にも精神的にも自由を手に入れてほしい。そのための手助けがしたい。」という思いがあります。

 

本当にやりたいことに向き合う機会は、人生の中で、そうありません。

本来なら就職する前までに取り組んでおきたい事ですが、なかなか時間は取れませんでしたよね。

 

起業に興味を持ったなら、その時が、自分の人生を生き直すチャンスです!

 

焦らずにじっくりと、でも1か月、3か月と期限をきって考えましょう。

お勧めは、完璧じゃなくても動きながら考えること。

 

それでもダメな時はぜひ、一人で悩まず専門家に相談することをお勧めします。

 

まとめ

方法論は、いくらでも出回っているし、手に入ります。

情報に振り回されずに、まずは自分の価値観と向き合うこと。

あきらめずに、自分の人生を紡ぐことを続けられたら、

お金でもやりがいでも成長でも、自分の欲しい成果が得られると思うのです。

 

方法論は、いくらでも出回っているし、手に入ります。

規模も内容も、欲しいものや成し遂げたいことは人それぞれ。

 

自分サイズの起業を、自分の思うペースで続ける。

それこそ、真の成功している起業、ではないでしょうか。

 

皆様が、すてきな明日を手に入れられますように!

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