湖畔の女性の写真

【体験談】専業主婦が起業するまで

子育て中のブランクは、人生を見直すチャンス

女性の起業を応援する、

起業家支援コンサルタント:わくわく未来プランナーの ちのねやすこ です。

ここでは、私が、およそ10年の専業主婦生活からどうやって起業したかの経緯を

お話ししたいと思います。

 

私自身が起業を目指すうえで体験したいろんな問題と、取り組んできた方法についてシェアしたいと思います。

失敗も学びもたくさんありましたが、とても時間がかかりました。

だからこそ、みなさんには、時間を有効に使って余計な回り道をしないでいただきたいと思うのです。

起業までの道のり

起業するまでの10年間をざっくり見直すと、こんな経緯になります。

よろしければお付き合いください。(または目次から飛んでくださいね。)

 

専業主婦 → フランチャイズ経営検討 → 専業主婦 → 求職活動(ハローワーク等)

→ 在宅ワーク(フリーランスでのライター)→ キャリア相談・起業の勉強

→ パート勤務(1年半) → 起業講座 → 起業

フランチャイズで起業できないか?

実は、前職をやめて茨城に移住してから、ずっと起業したいと思っていました。

 

むしろ、移住したらすぐ、フランチャイズの子供服リサイクルショップをやろうと思い、

愛知県にある本部まで下見に行ったのです。すぐにでも契約して開業するつもりでした。

 

フランチャイズとは、運営や商品・サービスなどを統括する本部があって、

その傘下の元、個人事業主となり、開業して行うビジネスの形態(ビジネスモデル)のことです。

いろんな種類がありますが、コンビニエンスストアの例がわかりやすいと思います。

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ところが、収益がでそうなビジネスモデルに納得して、具体的なお話を聞いても、

ピンとこないと言うか、どうしても心がYESと言わず、ひとまずあきらめることに。

 

今思うと、たった数年で自分の子供も成長し、子供服のリサイクルなど興味がなくなることも

見えていた。自分が関わることで得られるやりがいも感じなかった。

何より嫌だったのが、商品とは言え、家の中で古着が幅をきかせる(笑)こと。

 

汚いとかではなくて、なんだか以前に着ていた人の想い、みたいなものが残っているように感じたのです。

 

それで、収入のためとはいえ、好きでもないものに時間も情熱もかけられない。続けられないと結論づけました。

他にも、手軽にはじめたいと、フランチャイズ契約のできる業種を考えていました。

 

得意な英語やパソコンを教える仕事は?

一応、英文科を出ているということと、英会話が好きなので、

「いざとなったら英語でも教えたらいいかな」という保険のような位置づけで甘く見ていました。

また、IT業界にいたので、パソコンも教えられるかな?との思いも。

 

しかし、英語を教える子供は、幼稚園から高校生までが多く、それぞれ学校が終わってから開講。

自分の子供を預けるか、他の部屋に退避させる必要がある。

さらに資格取得や教材作成、集客なども思ったより大変。

情熱がないと続かないですね。

 

問題は、場所と時間と経費(宣伝ツール代等の自己負担が大きかった)でした。

結局、私の場合は、こんな中途半端な状況で一歩踏み出すことはできず、

まず家族を優先したかったので、このタイミングでは見送ることになりました。

フランチャイズのメリット・デメリット

メリット

    • 自宅でできる。
    • ビジネスの仕組みができあがっている。(一から作らなくてもすべてにおいてテンプレートがある)
    • 集客の仕組みがある(宣伝ツール、販路など)。
    • 商品がある(すでに売るものがある。自分で考えなくて良い)

デメリット(私の場合は、家族優先でなくなる)

    • 売り上げのうちから支払うロイヤリティ(手数料・契約料)が高いものが多い
    • 場所が必要。自宅サロンとするか、貸会場とするか。いずれにせよ、家族優先の生活は厳しくなる。
    • 時間が不規則。商品販売の場合は、注文対応や商品をネットに掲載する作業が予測できない。
    • 塾の場合は、学校終了後からの開始なので5時・6時から10時ごろまでになり、家族と過ごせない。
    • 休めない
    • 経費が思ったよりもかかる

 

そういえば、いろいろな協会に属して資格を取って活動することも、

このフランチャイズビジネスに似ているのかもしれませんね。

好きな事、情熱を注げることであれば、主婦から起業するには、

形式が整っていてとっつきやすい起業方法だと思います。

 

ただ、初期投資が必要になりますので、

じっくりと考えて、将来性も予想しながら検討されると良いと思います。

 

ここまでで気づいたこととして、

ビジネスモデル(型)や収入だけでは動けない。情熱を傾けられる仕事を見つけることが先決、ということでした。

さらに、起業はアルバイトとは違う。気軽にはじめられるけれども、

自分の生涯の仕事を求める気持ちが大事、ということに気が付きました。

専業主婦として育児に専念

結局、数回の引っ越しや第2子の誕生もあり、子育てに専念しておりました。

しかも、私の実家でいろいろな不幸が続き、毎日がバタバタ。

 

ここは一旦、育児に集中です。

子供の世話ということだけでなく、毎日公園に行き、台所ではお玉やボールを持たせて。

私も一緒になって今しかできない遊びをして、楽しく過ごすことができました。

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幼稚園の送り迎えや各種行事参加、持ち物のチェックや予防接種など、

何気にやることがいっぱいでした。

決して、家で寝ころびながらテレビ見て、なんてできなかった。

 

 

主婦の能力を活かす会社を立ち上げたい

主婦は、

家族の心と体の健康、スケジュール、持ち物、衣服などの管理の他、

家事全般、お付き合い全般(ご近所、親戚、ママ友)、子供の習い事、教育

などを一手に引き受けています。

敏腕マネージャーのスキルが身に付きますね。

しかも、毎日、思い通りいかないことばかり。

相手を励まし、労り、自分のケアまでしながらそれを乗り越えて家族の安全を守っています。

これって、十分誇れること。履歴書に書けるレベルだと思いませんか?

主婦の力は、人材育成や介護の分野でとても有力だと思います。

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周りのママ友を見渡しても、すばらしい能力があるのに、今は動けないでいる方がたくさん。

いつか自分の会社を立ち上げることができたら、

「有能な主婦にリハビリを兼ねて働いてもらい、勘と自信を回復し、

そこで学んだ人たちが後輩を育成して、そして自らも経営者に育ってもらう。」

ミーティング

主婦の能力を活かしてさらにグレードアップするような会社が作れたらなぁ、

とそんな夢をもちました。

そして、そんな子育てを楽しんでいたある日、

ちょうど、長男を幼稚園にお迎えに行き、帰宅した直後でした。

東日本大震災が起こったのです。その時の想いはこちら

当たり前の日常なんてないんだ。毎日生かされていることが奇跡なんだと、

人生リセットされたような気持になりました。

 

ふと気が付くと、長男が小学校に入学し、次男もやっと幼稚園に入る年になりました。

やっときたチャーンス!!

起業は無理でも、数時間でも働きたい。

パートでも、派遣でも、なんでもいいから外に出たい!!

もう、まるで水中に潜っているような、この数年の閉塞感から早く抜け出したかった。

酸素を求めるように、早く仕事がしたかった。

世の中とのかかわりを持ち、何か循環させたかった。そんな焦りでいっぱいでした。

まずは求職活動!

ハローワークでもなかなか職が見つからず、焦る毎日。

 

私が「仕事をしたいと願う女性の支援をしたい」、と思ったきっかけの出来事をお話ししますね。

そのころ、私は「早く働かなくては」、と焦っていました。

会社に入った当時は、当然「生涯現役」で働くと思っていましたし、

「働かざる者食うべからず」の謎の呪文が頭をいつも占拠していて。( ;∀;)

どうして仕事を辞めて移住したかの経緯はこちらから

 

ハローワークで求人を探しても、以前の仕事(エンジニア)のようなものは少ないうえに、

正社員だけでなくパートや派遣でも残業必須(10~30時間)のものばかりで、とても厳しい。

しかもよく見ると、2次・3次外注の派遣社員のように読める。これは、入っても続かないな、と思いました。

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今思うと、社会から取り残された不安からだったと思うのですが、

訳も分からず求人情報をネットや雑誌で探したり、

(実は、ハローワークの求人票もネットから探せます)

毎週末に届く新聞折込の求人チラシを穴があくほど眺めては、ため息をつく。

条件に自分を当てはめようとしても、どうしてもはまらない。

うつうつとした日々を過ごしていました。

在宅ワークにチャレンジ

預かり保育のない、親の送迎を必要とする幼稚園でしたので、働けるのは長くて3時間~4時間程度。

 

在宅でなにかできるものはないか?と、テープ起こしや文字入力、

クラウド上のお仕事を請け負う、ライターのお仕事もしていました。

面白いところでは、キャッチコピーを考えたり、

新しく開店した店に潜入する覆面ライター的な仕事までありましたよ。

しかし、いざやってみると

膨大な作業量に見合わず、時給換算すると平均すれば300円程度。

まぁ、ものにもよるのですが。

締め切りに追われる中、朝方や夜中、土日も返上して作業していくうちに

どんどん疲弊していきました。

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さらには、誰かが用意したお題に対して、ニーズを調べて記事を書く。

そこには、私の加える価値はあるのだろうけれど、

あえて自分がブログや記事として書く必要性を感じなかった。

 

会社を辞めたときには、「世界中どこででも働ける!わたしは大丈夫!」と意気揚々としていたのに。

海外で仕事をしていた時には、日本とテレビ会議システムやメールがあったので

距離も時間も感じずに仕事ができ、それと同じことができると思っていた。

 

しかし、今は。

会社に入るにも、出社しなくてはならない会社ばかり。

テレワーク対応の会社は、当時茨城にはなく、東京に週に数日通わなければならず、

その往復にかかる時間も捻出が難しい。

あんなにあった自信や希望は、もう消えそうなほど小さくなった。

自分の力はこの程度か、最低賃金以下なのか、と、とてもむなしく感じていました。

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起業化支援を志すきっかけ

あるキャリアコンサルタントの出会い 

 

ある日、どうしても状況を変えたくて、あるキャリアコンサルタントの方に相談に行きました。

そこで、こんな勇気が出る言葉をいただきました。

 

「残念ながら、ご紹介できるお仕事は今のところ内職程度しかありません。

でも、あなたには経験も実力もある。今は育児中で思うように動けないかもしれないけれど、

決してあきらめずに進んでください。意味のない経験などありません。

この悔しい想いにも意味があるはずです。

幼稚園での役員をやるなどして、外に出て常に動いて、働く感覚を思い出し、

来るべき日の準備をしていてくださいね。

いつかあなたのその熱量を、思う存分発揮できる日が来ると断言します。

早くどこかであなたの活躍している姿を耳にし、見かけることを、楽しみに待っています。」

と言っていただけました。涙が出るほどうれしかったのです。

 

その時、自分はほとんど収入がないから、もう社会での価値がないと思い込み、

育児に自信は持てず、家事も得意ではないので、毎日自分を責めていました。

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「こんなに才能がないのに、どうして女性に生まれてしまったのだろう、会社ではあんなに頑張れていたのに」、と。

なので、その時にかけていただいたこの言葉に、本当に救われたのです。

 

実はこの後、再度お電話をいただき、「これから事務所で一緒に働かないか?」とまで

言っていただきました。

「あなたのような、たくさんの人を指導したり、相談にのってきた人に、

キャリア支援の切り分けをしていただけたら助かるんだけど」と。

 

本当に、ありがたかったのですが、夜8時までの勤務の日もあり、

その時はどうしても都合がつかず、辞退させていただきました。

「やっぱりそうよね。でも、あなたともう一度お話がしたかったものだから。」

いやぁ、再び目頭が熱くなりました。

この世の中は、ちゃんと見てくれている人がいる。

認めてくれる人がいる。

そしていつか、私も誰かを勇気づけられる存在になりたい、と強く思いました。

これからは、なんでもできることをやろう

そうだ。いつまでもすねていないで、明日の私のためになることをしよう!

それから幼稚園の送り迎えの合間に、図書館に通い、起業に関する本を読み漁りました。

また、自宅でも隙間時間にはずっと情報収集をしていました。

 

始めは資格を取得しようかと思いましたが、

欲しい資格である「キャリアコンサルタント」の総受講料は50万円。

稼いでいない私には、とても言い出せる金額ではありません。

この時、これからのことについて有料でしたが、また別の専門家にキャリアコンサルを受けました。

「資格を持っていなくても、あなたには経験があるでしょう?」と言ってもらえ

おかげで、今できる情報収集や自分との対話に注力することができました。

理想の働く場所から考えてみた

ある日ふと、どんな職場なら雇ってくれるのか?ではなく、

どんな環境(場所)で働きたいか?でもいいのかも。と頭を切り替え、

「時短でしか働けないエンジニア」として、テクノセンターという場所に登録だけしておきました。

未来の自分の居場所を先に作る、という感覚かもしれません。

 

それから1週間後。

「時短なので、あなたの思っているような仕事ではないのだけれど、やってみないか?」という電話がかかってきました。

 

まったく予想しなかった、社員研修をやっている会社です。

そしてようやく、パートで働き口が見つかりました。

ここでは、セミナー企画や講師の仕事をしながら、徐々に働くペースを思い出します。

事務仕事も覚えることができました。

(総務や業務の人って大変だったんだなぁ、お世話になっていたんだなぁ、と改めて知り。)

今思うと、社会人としての感覚を取り戻すだけでなく、起業のためのたくさんの経験をさせてもらいました。

やっと起業することに

その後、たまたま募集のあった県の女性起業家養成の講座に出て、講座終了と共にようやく起業に至ります。

しかし、起業講座でも、最後まで商品づくりができずにとても苦労しました。

 

周りのみんなは、売るものがあるのに、なぜ?私には何もないの?とくじけそうになりましたが、

途中で開催されたプレゼンをする機会や、マルシェというテスト販売の時に、

その人の強みを見つける。差別化を提案する。PowerPointを使って資料を作る。

プレゼンの内容・構成を考える。練習をみてコメントする。

などで、みんなの役に立てることがわかりました。

 

わかりやすく取引できる商品がない場合、自分自身が商品であるのです。

そして、どんなサービスでお客様の将来をつくことにお役に立てるか。

 

例えば私であれば、コンサルティングをする時間を買っていただくことで、

自分の中の知識や経験を総動員して、お客様の悩み事を解決するお手伝いができる。

具体的なアイデアを出したり、次に何をするかを提示することができる。

 

 

過去のIT業界での経験や、パートでの経験がすべて役に立ったのです。

事業内容について相談されることも多くなり、自然と「起業支援」を職にすることになりました。

逆に学ばせていただけます

 

今思うと、何か行動を起こすと、その連鎖で物事が起こっていきました。

しかし、長かった。(*_*;

 

急がば回れ

はじめに起業を志してから、あれよあれよと10年の月日が経ってしまいました。

 

しかし、今振り返ってみると、無駄なことが一つもなく、寄り道と思っていたことからも

しっかり学びがあった。

そして、この期間のことすべてが、皆さんの起業のお役に立てる!

知識だけを伝えても、何の説得力もないですよね。私にとっては、これがベストだった。

1人で悩まずに相談してみましょう

どうすれば良いかわからない時。理屈ではわかっていても、行動が伴わない時。

それは、一人ではもう十分悩んだ証拠。

 

今こそ、視点の違う誰かが必要かもしれません。

わたしには、そのキャリアコンサルタントの方との出会いがありました。

そして、

  • 具体的に起業についてのメリット・デメリット
  • 自分にとって何が不足しているのか、もしくは捨てるべき常識はあるのか?

などなど、相談できる場所があったらいいのに、とずっと思っていました。

私に足りなかったものは?

結局、足りなかったのは自分を信じる少しの勇気と、覚悟だけでした。

やる、と決めるのは自分です。決めたらやればいいだけ。ビジネスは、実はとてもシンプル。

 

ただ、これでいいのか。こんな自分じゃまだまだなんじゃないだろうか。

主婦の起業なんて、甘いこと言って!と世間は冷たいんじゃないだろうか。

という不安がよぎりますよね?

 

そこには、自分だけでなく、ほかの人の目があれば、もっと心強いと思います。

何が足りないのか、何が障害なのか。

漠然とした不安にがんじがらめになって、苦しくて苦しくて進めないときもある。

現場を離れていた時間が長い分、ひとつひとつ、絡まったネックレスをほぐすように

落ち着いて行動してみませんか?

 

急がば回れ。

 

まずは信頼できる人をみつけ、お話しすることで客観視でき、先に進めるかもしれません。

今は、政府の政策もあり、起業を後押しする機関が増えてきました。

 

地方自治体や中小企業振興公社などで、「起業 相談」と検索すると、

無料で相談にのってもらえる機関が出てくると思います。

 

もちろん、近くに相談できる方がいらっしゃらない場合は、

お問い合わせくださいね。

相談も相性がありますので、一か所であきらめずに場所を変えるといいと思います。

うまくいくまで、あきらめずにチャレンジし続ける。

あなたの素敵な未来につながる、はじめの一歩を踏み出せることをお祈りいたします。

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